FXのトレードは投資?それともギャンブル?サイコロを使った半丁博打で考える

FXをはじめたい。
これを周りの友人や知り合いに話すと「そんなギャンブル辞めておけ」と言われるかもしれません。

確かに、FXのトレードは使い方によってはギャンブルですが、正しいトレードをすると立派な投資になります。

包丁は使い方を間違えれば凶器になりますが、正しく使えば料理に役立ちます。
FXに対しても正しく取り組めばギャンブルではありません。

ではどんなFXのトレードがギャンブルなのでしょうか?
答えはチャートをろくに解析せずに自分の勘だけでトレードする事はギャンブルですね。

一方、チャートがこうなってこう動いた時は値動きがどうなるから、この場合は買いだ!
と言えるほど分析ができているのであればそれは投資です。

この記事では半丁博打を参考にFXの投資はどのようにしたらいいのか考えてみました。

そもそもギャンブルとは

ギャンブルとは、勝てるかどうかわからない取引に運を委ねて、カネをかける事です。
その分かりやすい例が半丁博打です。
次のサイコロの目が奇数になるか偶数になるか?
これは誰も予想できないので、完全なギャンブルです。
サイコロの目は同じ確率で出現するので、偶数になるか奇数になるか確率は半々です。

長期的に続けていると、収支はプラスマイナスゼロに収束するでしょう。
「半丁博打で俺は金持ちになるぞ!」と意気込んでも、結果的に時間の無駄になります。

もし参加料を支払っているのであれば、参加すればする程収支はマイナスになります。

半丁博打を具体的に考える

先程の半丁博打の例を具体的な数字で考えてみましょう。

話を単純にする為に、1つのサイコロでの半丁博打を考えます。
下記の条件で半丁博打をした場合、収支がどうなるか考えてみましょう。

  • サイコロは1つ
  • 参加者はサイコロを振る前に、偶数か奇数かのどちらかに賭ける
  • 予想が当たれば、賭け金が2倍になって返ってくる。外れると、賭け金は没収。
  • 1回の賭け金は100円
  • 予想が当たれば200円が払戻し、外れたら0円
  • 100回半丁博打をした
  • サイコロの目は等確率で出現するので、100回振ると50回偶数が、50回奇数がでる

シミュレーション

結果はどうなるでしょうか?
1回100円なので100回賭けると、1万円必要です。
半丁博打なので予想的中率は50%。つまり50回的中で50回はずれです。
(実際に100回サイコロを投げるとばらつきがあるかもしれませんが、1000回、2000回と続けると50%、50%に近づきます。)

200円の払戻しを50回うけるので、トータル1万円です。
あれ、結局時間をかけてカネを稼ごうと取り組んだんだけど、
1円も増えてないやんという結果になりました。
こんな取引に取り組んでも時間の無駄です。

参加料のかかる半丁博打の場合

先程の例は、単純に半丁博打のシミュレーションをしたかったので、博打に参加する場代、参加料は考えませんでしたが、胴元がいる場合、参加料がかかる事もあるでしょう。
そこで下記の条件を加えて半丁博打をシミュレーションしてみましょう。

  • 1回博打に参加するには10円の参加料が必要

シミュレーション

先程の例では50回の的中で200円返ってくるので、1万円賭けて、1万円返ってきました。
しかし、参加料を1回10円、100回分払うので1,000円の参加料を支払います。
結果、1万円賭けて9,000円しか返ってきませんでした。
この調子で、2万円賭けると18,000円しか返ってきません。

勝率は50%の場合は参加料の分だけ賭ければ掛ける程、お金が減っていきます。

半丁博打を投資にするには?

半丁博打を投資にするには、サイコロを細工することです。
サイコロの角を削って偶数が出やすいように加工したとしましょう。
そうすると、偶数に賭け続けれれば、偶数が出やすい分だけお金は増えていきます。

加工したサイコロを使って、半丁博打をひたすら続けるだけで金持ちになれます。

この場合は、どちらに投資すれば、勝てるかあらかじめ分かっているので、
確実にお金が増えます。これが投資です。

シミュレーション

先程のシミュレーションの条件のうち、細工されたサイコロの場合はどうなるか考えてみましょう。

  • サイコロは細工されており出目に偏りがある。100回振ると60回偶数が、40回奇数が出る

1回100円なので100回賭けると、1万円の投資です。
今回は、偶数の方が多くでるという事が分かっているので、偶数に賭け続ける事とします。

200円の払戻しを60回うけるので、トータル12,000円返ってきます。
参加料の1,000円を払ったとしても、11,000円になります。
お金が増えました。

当たり前ですが、勝つ確率の高いほうに賭け続ければお金は増えます。
どちらに賭けたら勝つ確率が高い。
これをあらかじめ分かった状態でカネを賭けるのが投資です。

ギャンブルなFX

FXがギャンブルだと言われやすいのは、買うか売るか。上がるか下がるか。というふうに2択の選択だけでトレードが出来てしまうからでしょう。

上がるか下がるかにだけ掛けるのであれば、偶数か奇数かの二択にかける半丁博打と変わりません。

そして、完全に勘に頼ってトレードしている場合は、長く続けていると勝つ確率は50%になります。
FXのトレードでは手数料がかかるので、参加料がかかる半丁博打の例の通り、トレードすればする程にお金が減っていきます。

結論として、何も戦略がなくただ単にチャートを見ながら感覚的にトレードしていると、
お金が減り続けます。

これは半丁博打の例で考えると当たり前なのですが、FXのトレードになるとなぜか「自分は勝てる」と勘違いしてだらだらトレードをしている人は多いのでは無いでしょうか?

ちなみに私自身もそうでした。
ボーナスが出る度に、FXの口座に10万円を入金してフルレバレッジで感覚でトレードしていました。
「チャートの波に乗って一発で100万円くらい稼げたらいいのにな」と夢をみていましたが、
結局、お金が増える事はありませんでした。

FXを投資にする

FXで勘に頼ってトレードする事は半丁博打だという事はわかって頂けたと思います。
では、FXで投資をするにはどうしたらいいのでしょうか?

半丁博打を投資にするには、細工されたサイコロを使い、何の目が出やすいかあらかじめ知る事ができればいいです。
それができればトレードすればする程お金は増え続けます。

では、FXのトレードの場合はどうするか?
それはやはり地道なチャートの研究です。
移動平均線やボリンジャーバンドなどなど、様々指標が研究されています。

チャートがこう動いた時にボリンジャーバンドがどうなっていて、移動平均線をどうなった時に買うと勝てる確率が60%以上ある!
というような勝てる期待がもてるチャートの動きのパターンを見つけるしかありません。

本当に60%の勝率で勝てるパターンが見つかった場合は、そのトレードをひたすら繰り返す事でお金は増え続けるでしょう。

FXを投資にするのは難しい

FXを投資として向き合って、お金を増やす方法は、「チャートの解析だ!」という結論で、がっかりした人は多いと思います。
「それが出来たらいいけど、それが出来ないからネットで検索しているんや」という声が聞こえてきます。

確かにその通りです。世の中に多くの指標があるにも関わらず、指標を元にしてトレードしている人が全員億万長者になれないのは、単純にその指標を使うだけではFXで勝てないからです。
それだけFXで勝つというのは難しいのです。

FXで勝てるようになるには、いくつもの指標を組み合わせて、勝率の高いチャートの動きのパターンを見つけないといけないようです。

まとめ

参加料がかかる半丁博打では、ただ闇雲に勘でトレードしているとお金が減り続ける事がわかりました。

これはFXのトレードでも同じです。「だいぶ下がって動きが落ち着いているからそろそろ上がるかも」
というような勘でトレードしてると勝てません。
手数料の分だけ、お金が減り続けます。

FXで勝てるようになるには、勝率の高いチャートの動きのパターンを見つける必要があります。
では皆さん、頑張ってチャートの解析をしましょう。

でも、これって大変ですよね?
かなり難しいです。

もしそれがわかれば、その詳細な条件をプログラムに書いて自動でトレードしてくれるようにしておけば、ほったらかしで稼ぐ事ができます。

でもそんな事、自分で出来ないし、やっぱりFXで稼ぐ事は無理なのか。
と諦めモードの人も多いでしょう。

でも大丈夫です。
実は自動でチャートを解析して自動でトレードしてくれるソフトは市販されています。

僕自身、ゴゴジャンの一発勝ちというソフトを使っていて、利益が出ています。
僕が実際に運用した結果は次の記事で紹介しているので見て下さい。

【検証】一本勝ちの運用成績を完全公開 MT4のトレード履歴のスクショ付き

2020.01.05

また、僕がFXのチャートの解析を諦めて、自動売買をはじめた経緯はこちらの記事で書いています。

FXで負け続けていた副業サラリーマンの僕がFXの自動売買で勝てるようになった話

2019.01.27

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